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「やっぱ、アスケアさんは最高だよね」
「ありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいですね」
「真木ちゃん、オレんとこの専属にならない?今より払うし」
「ありがとうございます。嬉しいです。でもアスケアあっての私なので」
「そこもまた良いんだよなぁ。義理堅いのは社風なの?」
いえ、魔女が怖いだけです。
そう心ごちながら、顔は笑顔で敢えて言葉は発しない。
毎回、口説いてくださるのは、30代半ばの加藤さん。
加藤さんを担当し、既に一年が経っていた。
ダンサーらしく、柔軟性がある身体。
本番前に、体重を絞るから、筋肉が固くなる傾向がある。
そして、膝が悪い。
「マジで出張をお願いしようかな。誰に言えば良いの?真木ちゃん指名できる?」
「それは有り難いんですけど、ぶっちゃけウチの出張費、高いらしいですよ?」
「それは知ってる。でもちょっとマジで来て欲しいな。地方もオッケーだったよね?」
「それは大丈夫だと思いますけど」
ホント、アスケアは料金設定が高い事で有名なんだよね。
技術を安売りしないのは、有り難いけどお客様からしたら、ぼったくりだと思われてもおかしくない程。
それなりに知名度が上がってきたから、最近また料金の見直しをしたみたいだし。
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