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「ねぇ隼也さん?そのう貴方に好意を寄せるその人って、もしかして同じ営業課の女性?」
「うん、そうだけど……?」
「私には無理やり抱き着いてくるなんてとても普通の行動とは思えない。もしお酒の席で一緒になった時とかくれぐれも気をつけて欲しい。お酒に何か入れたり、ホテルに連れ込まれたりしないように油断しないでよ、私心配なの。
だってどんな強行手段に出てくるか判らないもの。彼女が居ると断れば諦めるのが普通なのよ」
私は思わず溜め息をついた。
「分かった、俺も十分気をつけるわ」
「本当に……お願いよ、その人の名前は?」
「佐々木君枝、だ」
「佐々木さんね、覚えて置くわ」
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