プロローグ

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プロローグ

 オレンジ色のノウゼンカズラが咲き誇る庭園で僕は彼女に出会った。  幼いながらもその美しさは完成されていて、誰もが彼女を褒め称えていた。  まるで天使のように出会う人すべてを虜にするその微笑みは、彼女の輝かしい未来を暗示しているように思えた。  夏の日差しの中で光り輝く彼女を僕だけのものに出来たなら全てを捨ててもいい。  僕にはそう思えたんだーー
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