cherry blossom【清純】

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「…大丈夫です。息抜きにもなるし、いつも通り叔父さんにお任せします」 「本当?」 「はい、楽しみにしています」 そう言うと、叔父さんは明るい笑顔を浮かべた。 「わかった!じゃあ、今年もとっておきを用意するから楽しみにね。 ……もしかしたら仕事の都合で、誕生日には間に合わないかもしれないけど、でも絶対持ってくるからね!」 そのとき。 玄関から物音がした。 それから驚いたような声。 「え!なに、この汚い靴。 もしかしてトモキ!?来てるの?」 「お、姉貴だ。 ……姉貴ー、お邪魔してまーす!」 叔父さんが玄関に向かって声をあげる。 すぐに憮然とした顔の母さんがこちらにやって来た。 「もう!来るなら連絡しなよね。何も用意してないよ!」 「平気平気。夜には空港行くから、泊まったりしないし」 「だからって……」 叔父さんが母さんとなにやら言い合いを始める。 これはしばらくはおさまらないなと思い、オレは部屋に戻ることにした。 ……オレから叔父さんが来たこと連絡すべきだったのか。 いや、別にいいか。今更だし。 それより、あとで桜がお裾分け持ってきたこと言っておかないと。
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