03 鬼の子に触れる手

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「おい?どうした?!」 私の目から止めどなく流れ出る涙を見て、なんだか焦っているように見える。 何故私が、泣いてるのか分からない。といった表情をしていた。 「これは、嬉し涙だから———」 「それって良いってこと?俺が何か言ったのかと思ったじゃん・・・・・・」 「(つな)君のせいだよ!」 綱君が慌てて困ってる姿が面白くて、少し困らせるようなことを言ってみたくなった。 私は泣きながらも笑ってみせた。 彼といると無くしていた感情が豊かになる。 心の奥が暖かくなるのを感じていた。
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