再 二年生‼️

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猿ー!猿ー!と何度も呼んでみるものの、みんな束砂しゃんの所にばかり行ってしまう。 「お猿しゃん……」 「みんな、せんちょ様とも仲良くして欲しいでつ。そうだ!果物取りに行きまつか?」 「キキッ!」とたくさんのお猿さんがQUEやみんなのところにも来て、気の方に引っ張っていく。 「凄いな。この辺りは人が取りに来ないんだろう」 他の場所と違い、果物がぎっしりと実っていて、一匹の猿が果物を持ってきて渡してくれる。 「ほお、ヤンゴーの実だ。これは中に果汁が入ってて……ほら、あいつらみたいに穴を開けて飲むんだ」 「おててで割るでちゅか?」 「子供の力でも大丈夫。この凹んだところをグーで叩いて」 えいっと叩くとポコっと外れ、少し揺すってみるとチャポチャポと音がする。 みんなが手に取り、せーので一気飲み。 「甘いですねぇ」 「美味しい!」 「中の実は食べられませぬか?」 「苦いが、料理に使える」 他の実もこっちこっちと連れていってくれるので大収穫。 いつも見ているキーイに、ヤンゴーと赤いトゲトゲのある実。 「この赤いのは味はぶどうみたいで、種はかなりデカイ」 「植えたらできまつか?」 「それはわからんが……試してみるといい」 「キッ、キキ」 「なんて言ってまちゅか?」 「……分かりませぬけど、お家に帰るのでしょか?何匹か果物を持って森の方に行きますた」 ばいばーいとおててを振って、貰った果物を持って船内へ。
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