5.父の押せ押せな攻勢?

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「貴仁さんは、お仕事は忙しくないんですか?」 「ああ、このところは落ち着いているから」 「そうなんですね……」と頷いて、しばらく日にちはいつにしたらと考えてみた。 「なら、次の日曜日でどうですか?」 またお父さんにはせっつかれるかもしれないし、貴仁さんもせっかく早い方がいいと言ってくれたんだからと、そう提案をした。 「では日曜にしようか。楽しみだな」 彼がふわりと笑みを浮かべる。 その柔らかな笑い顔に、つい視線を奪われていると、 「問題も解決したので、デザートがまだだったから、食べていかないか?」 彼からメニューが手渡されて、私がスイーツ好きなことまで本当になんでもお見通しでと感服しつつ、「はいっ!」と、とびっきりな笑顔で返した。
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