7290人が本棚に入れています
本棚に追加
/419ページ
「貴仁さんは、お仕事は忙しくないんですか?」
「ああ、このところは落ち着いているから」
「そうなんですね……」と頷いて、しばらく日にちはいつにしたらと考えてみた。
「なら、次の日曜日でどうですか?」
またお父さんにはせっつかれるかもしれないし、貴仁さんもせっかく早い方がいいと言ってくれたんだからと、そう提案をした。
「では日曜にしようか。楽しみだな」
彼がふわりと笑みを浮かべる。
その柔らかな笑い顔に、つい視線を奪われていると、
「問題も解決したので、デザートがまだだったから、食べていかないか?」
彼からメニューが手渡されて、私がスイーツ好きなことまで本当になんでもお見通しでと感服しつつ、「はいっ!」と、とびっきりな笑顔で返した。
最初のコメントを投稿しよう!