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その時の私の気持ちを台詞にするなら、「僕が韓国人って言われたら、おんなじ事になるんかなあ…(ꏿ﹏ꏿ;)」といったところ。
「不安」と言うべきか、「恐怖」と言うべきか。とにかく「なんか怖い」という気持ちであった。
だがそれは「自分がいつか差別される怖さ」ではなく、「目の前の光景をまた見ることになるかもしれない怖さ」だったと思う。
少なくとも「ウリ達を馬鹿にしたのだから当然ニダwww(≧▽≦)」…なんて気分にはなりはしない。
中国国籍の同級生も、満足気な顔などすることもなく、半ば困惑しているような表情をしていたように思う。
前に述べた通り、保育園児の頃に自分が韓国人だと聞かされていた為、理解はおぼつかなくとも「知って」はいる。
だが「物心ついた時から韓国人(朝鮮人)として生きている」訳でもなく、少なくともこの頃はまだ、周りの日本人達との違いなど意識もしていない。とう言うか出来ない。
その日の事も含め、外国人だとかどうとか…小学1年生の私には、まだ難し過ぎた。
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