いつか

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いつか

 恋しくて、君を呼ぶ。  君は、誰よりも何よりも掌握できない存在。  去りゆく君を追いかける想い。  それは、君から溢れて感じた濃厚な魅縛能力のせい?  違う、これはそれだけじゃない。  じかに触れてしまったため得てしまった独占欲の疼き、どうしても消えない。  たとえどんな形でも、蔓延る熱情は消したくても、足掻いても無駄骨。  月は気まぐれ、形を変えてほくそ笑む。  舐めるような闇夜を愛でるたび、浮かび消えない蠱惑な月に恋焦がれる。  君は、決して誰の手に届かない月と似ている。  たとえ他の誰かに触れても、やるべきことを見つけて、すぐさま迷わず羽ばたいてしまう。  眠れぬ夜、焦がれる日々が脳裏に過ぎる。  払拭出来ず、胸疼き感受するごと溢れる恋情に、心身がやけに火照る。  どうしようもない甘い香りを、心ゆくまで吸い込みたいーー。  すぐ傍にいなくても、決して存在感は薄れない。  いつ降臨するかわからない。  それでもいつかめぐり会えること、信じている。  たとえこの身が朽ちて再生したあとでも、何時でもきっと探してみせる。  君は運命の片割れ、必ず捕縛する。  早く君に会って、伝えたい。 「また会えたね」 ※今日はテーマに振り回されてます。  ついつい書きたくなり、二作目。  物語の中のキャラクターの言動は大切で、その想いは切実でじれじれしてて、私自身とても好きで書きたくなります。  
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