妖カウンセラー

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 自宅へ向かう電車の中。今回は運良く座席に座ることができた。ホットミルクティーを片手に、窓の外を眺める。空はすでに暗く、街が光に包まれていた。  京都駅に着き、乗客が大きく入れ替わる。乗ってきた5歳くらいの男の子が「座りたい〜」と喚き始めたので、席を譲った。その子の母親であろう女性が「ありがとうございます」と私にお礼をする。こうお礼が言える親がもっと増えて欲しい。  次の駅で降りるので大丈夫ですよ、と伝えて吊革を握る。あの流行病から2年。いつ収束するかは分からない。満員電車はいつの間にか戻ってきているが、マスク無し生活はまだ戻らない。 しばらくして快速にスピードを出していた電車が速度を落としていく。駅に着き、人の流れに乗って降車する。
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