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「あ、ところで映美ちゃんは今どうしてるか知ってますか?」
「ああ、もう実家に帰ってるんじゃないかな?」
「まだ、誰にも会えない感じですか?」
「どうだろう?俺は嫌われてるからなぁ」
そう言って葛西先輩は苦笑いを浮かべた。
「…そうですよねー」
私も苦笑いで返す。
変な沈黙になったので
「あ、そろそろ戻らないと!」
そう言ってその場を立ち去る。
帰る途中、ガードレールに腰掛けて映美ちゃんに久しぶりに電話をしてみる。
コール音の後、静かに「もしもし」と言う声。
「もしもし、久しぶり。…
良かった。声が聞けて。私ね今地元に帰ってきてるんだ。元気になったら遊びに行こうよ」
映美ちゃんは泣きながら、静かに「うん」と言った。
映美ちゃんとの電話を終えて空を見上げる。
また大さんに会えたらいいな。
※おわり※
※※※※※
夢の部分と文章にする際に補完してる部分がある気はするけど、だいたいこんな感じでした。
文章で書ききれてないけど、映美ちゃんの事件について=映美ちゃんは銀行員で横領疑惑で自殺未遂をしてニュースでも取り上げられたという前提がキャラの中ではありました。
あと、イトは大さんに対して少し恋心があります。
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