柚月、なぜこんな…(2)

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「ねぇ、ああいうオトコのオンナになるのはどういう事か、分かっているのですか!?」 「分かっているわよ!煩いな~! 餓鬼はただ黙って、オトナの言う事を聞いていればいいんだ!」 「ご、ごめんなさい…」 「まぁ、分かればよろしい~ そこへ、京介が現れて、物凄く悩み苦しんだけど、京介に捧げる事にした 寛容な社長はちゃんと理解してくれたのが凄くありがたかったし、泣きたくなる程に嬉しかった だから京介と別れ、学校に復帰してすぐ、社長と再会して、初めて…社長に抱かれました 社長に丁寧に優しく扱われて、何度も何度も夢世界に旅立ったわぁ~♪ 社長に自分のファーストキスと初めてを捧げるべきだったと、後悔した!」 「うん、もう、もう分かったから、お姉ちゃん、これ以上何も言わなくていい…」 「そうッ♪」 どんどん柚月お姉ちゃんが遠くへ遠くへと去っていくような気がして、目の前の景色が次第に歪み、白い霧の中へと消え去っていく この半年後 柚月お姉ちゃんが大泣きしながら、帰って来た 社長さん、長年の持病のために、他界したそうです これで酒が手に入らなくなり、当分の間、桃蜜酒は口にできなくなった 「まぁ、受験もあるし、高校生になってからは、いろいろ忙しいから、未成年なのに、酒飲んでいるのが大人達に知られなくて、むしろこれで良かったよ♪ でも、やっぱり社長に抱かれる事がなくなってしまったのが悲しいし、無性に淋しいよ~! これからも社長のオンナとして…」
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