【4P】告白

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「アーロン!」 「遥、ここだよ~!」 アーロンは、そこらにいる人達より頭ひとつ分大きいし、しかも金髪なんだから、大きな声をあげなくてもわかるのに… 「ごめんね。出ようとした時に、お局さまから用事を言い付かっちゃって…」 「そんなこと、気にしないで。 それより、お腹すいたでしょう? 早く食べに行こうよ。」 「うん、ありがとう。」 私はアーロンと腕を組み、歩き出す。 なんだか、周りの視線が集まるのを感じる。 そりゃあそうだよね。 アーロンは、まるで俳優さんかモデルさんみたいに格好良いんだから。 私みたいなごく平凡な女の子が一緒にいるのは、不釣り合いだよね。 でも、アーロンはそんなことは全く気にせず、私にとても優しくしてくれる。 いや、そうじゃない。 アーロンは誰にでもすごく優しいんだ。 その上、頭は良いし、日本語がペラペラで、ことわざなんて私より良く知ってるし、しかも、しゃべれるのは日本語だけじゃない。 いろんな国の言葉を自在に操られるんだからびっくりしてしまう。 そんな素敵なアーロンと私は恋に落ち… 知り合って二年目になって、ついに先日プロポーズされた。 彼は、もうじき日本での勤務が終わり、故郷に帰ることになっている。 つまり、私も、これからは彼と一緒に彼の故郷であるイギリスに住むことになる。 海外旅行は、ツアーでグァム島に数日行ったことがあるだけで、もちろん英語も話せない。 だから、不安はいっぱいだけど…でも、アーロンがいてくれるから、きっと乗り越えられるはず!
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