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「危ない!」
僕は、小さな女の子の傍に跳んだ。
僕と女の子の目の前には大きなトラックが迫り…
運転手は引きつった顔をして、大きく目を見開いて…
「きゃあーーーーっ!」
女の子の母親らしき女性が、その光景に常軌を逸した悲鳴を上げた。
周りの人たちも息を飲む…
そして、次の瞬間…
その場は感嘆の溜め息に包まれた。
なぜなら、女の子は無事に歩道にいたからだ。
「陽菜ちゃん!」
「ママー!」
女の子と母親は、抱き合って泣きだした。
周りからは、自然と拍手がわきあがった。
僕は、そっとその場から離れる。
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