27人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
そういえば、僕はどこから来たのだろうか?
いつから、この路地裏を歩いていたのだろうか?
地面がぐらりと傾いた。
僕はバランスを崩し、新たな路地裏へとイザナワレタ。
新たな路地は、黄泉路だった。
僕の散歩も間もなく終わると気づいた。
向こうから、僕と同じ顔をした人間が歩いてくる。
彼はまだ、黄泉路を歩く前の僕だ。
さぁ、最後の仕事をしようじゃないか。
僕は、彼に声を掛ける。
「……暗い黄泉路に気をつけろよ」
最初のコメントを投稿しよう!