翌日

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「来週の日曜日、生活環境課主催のイベントがあるのよね。でも雨天中止で延期もなし。だから雨を降らせて欲しいんだけど」  まさみさんはそのイベントとやらが中止になって欲しいらしい。でも、それにしても。  まさか、本気で言ってる?  本気で私に雨を降らせる能力があるなんて思っている?  いや、そんなことあるはずがない。私を元気づけるためだよね?  ほんの少しの疑念を抱きながらも、私は書類をまとめるといつものようにまさみさんに提出した。少し落ち着いた私はソレを差し出しながら、他の誰にも、なにより課長には絶対聞こえないように小声でまさみさんに告げた。 「私、辞めませんから」 「ゆきこさんには本当に期待しているのよ。改めて、これからもよろしくね」 「こ、こちらこそ、よろしくお願いします」  席に戻りながらも私はふと考えた。  もしかして、本当に私の雨乞いを期待しているんじゃないの?と。
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