【4P】なまけもののトナカイ

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「あんちゃん、もう一杯どうだね?」 「うん、ありがとう。」 おいらが差し出した湯飲みに、おばあちゃんが白い液体を注いでくれた。 これは、モッコリとかニッコリとかいう外国のお酒らしい。 ちょっと甘くて酸っぱくて、しゅんしゅんとはしないから飲みやすい。 「それにしても、あんちゃんみたいな男前が、ひとりぼっちだなんて不思議じゃなぁ… 本当に彼女はおらんのかね?」 「うん、いねぇ。 おいら、彼女はあんまり好きでねぇ。」 「え……?」 おばあちゃんは不思議そうな顔をして、おいらをみつめた。 あれ?……おいら、またなにかおかしなこと言ったのかな?? 今言ったことをもう一度思い出す。 「彼女は好きでねぇ。」 うん、おいら、そう言った。 特におかしなことではないと思うんだけど……
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