出会い編 第六話

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出会い編 第六話

靴を履きながら、スーパー行く以外の久しぶりの外出だな~なんて考える 靴が履けたので、立ち上がって、「いってきまーす!」と誰もいない部屋に向かって、言い家を出た 電車に乗って、東京の中心部にある、〇〇〇〇グループのビルの前に来た なんだか、緊張してきちゃった スパイってバレないかな?ドキドキ… バレたらおしまい…消されるっ!! ゴクリッ…死んだら死んだだ! 頑張るんだぞ!僕!と気合いを入れて自動ドアの前に立ち、ビルの中に入った 中に入ると、床は綺麗なタイルが敷き詰められていて、壁は黒のタイル。天井はシャンデリア?とか思ったけど、スタイリッシュな感じでLEDが埋め込まれている形。んで、すごくでかい!ソファーも何個か置いてあるぐらいだから、でかいよね… うわぁぁぁ…さすが、金持ちの会社… しかも、ドラマみたい! ずっと、エントランスを見ていたら、受付が目に入って思い出した あ!忘れてた…受付しないと 受付のお姉さんの元に行き、入社試験者の首にかけるタグを貰った なんか、ピッって通して、入るんだよね? 改札みたいな…?うちの会社にはそんな高級なもの無かったから、びっくり ピッて通さないと! 止められたらどうしよう! 僕、走って帰るかも… 僕ってホント弱虫…。元々、アルファも嫌いだったのにこんなこと引き受けちゃうんだもん… なんてぼーっと考える あ、仕事仕事!早く行かないと送れちゃうだろ!と思い、ピッとかざして改札を通ろうとしたけど、何故かかざせてなかったみたいでピーーー!と鳴ってしまった 「あっ、あっ、どうしよう…」と焦る どうすればいいかわかんない… も~ほんとドジなんだから… 今もピーーーってなってるし…受付さんに聞こうかな…と思い出ようとしたら「そこ、タグをもう一度押せば治る」とかっこいい声が聞こえた なんて言うんだろう…?凄くかっこいい声って!お礼言わないと!「ありがとうございます」と2回ペコペコとお辞儀して、ピッとタグを通したら改札みたいなやつが動いた すご!さすが大企業!って、時間ないから行かないと!と思い改札みたいなものを抜ける 抜けれた!!まだ、あの男の人いるかな?と思い当たりを見渡すけど、どこにもそれらしき人は居ない さっき声かけてくれた人はどこに行ったんだろう…? それにしても、かっこいい声だった! 多分、アルファだよね!大企業に勤めてるアルファはこんなオメガにも優しいのか~
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