夜の帳に星の降る ※

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「そうだ。陛下、と呼ぶのも辞めてほしい。他人のように仰々しく私を呼ばないでくれ。私たちはもう、夫婦なのだから」 「夫婦……」  エルゼの胸の中が、春風が吹き抜けたようにほわりと温かくなる。ロレシオもまた、この上なく嬉しそうに微笑み、エルゼを抱きしめる。 「愛している。こんなにも私を満たすことができるのは、君だけしかいない――」  その瞬間、ロレシオはぐいっとエルゼの腰を引き寄せた。肉襞は強制的に拓かれ、牡竿がついにエルゼの最奥まで届く。息を詰めたエルゼの身体に衝撃が走った。 「あっ……、はぁ……っ」    身体中の血が沸騰したように熱い。遅れて、驚いた蜜壺がきゅうきゅうとロレシオを締め付けた。そのせいで、含まされた肉棒の大きさがまざまざと分かってしまう。 「ぐっ……、覚悟はしていたつもりだったが、相変わらず、キツい……」  ロレシオがうめき声に近い吐息を漏らす。エルゼの中で、長大な肉茎が物欲しげに脈打つ。暴れまわりたいのを、必死にこらえているのだろう。 「痛くは、ないか?」 「はい……。だいじょぶ、です……」 「それならば、動くぞ。少し痛いかもしれないが、許してくれ」
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