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…君ならできると思ってるから!
「 … 大丈夫なのかぁ?
そのせいなのかなぁ~
ゼンゼン顔見ないけどぉ~
安否確認しとくか … 」
… カチャカチャカチャ
… カチャカチャ … カチャ
私の大好きだった
父が亡くなってしばらく過ぎて …
だから …
実家も 家族も? 変わって …
でも … 変わったのは …
私の実家や家族?だけではなくて …
中学の同級生で …
私の初恋の人 … も …
… カチャカチャカチャ
… カチャカチャ … カチャ
「 … でもなんで いま?
気になったんだろ …
私 … あれ以来 …
ゼンゼン逢えていないのに …
え? 逢えてないから?…
なん … か … 」
… カチャカチャカチャ
… カチャカチャ … カチャ
私はふと …
中学時代の同級生だった人を で …
私の その中学3年間と
就職して新しい世界に出て往く前の …
たぶん … 21歳ころまで …
ずっと … ?
でもきっと私の中のどっかには?
想いが残っていた … 男のコの名前 …
ふと … PCで …
調べてて …
… カチャカチャカチャ
… カチャカチャ … カチャ
だって …
同窓会 … とか … じゃなくて …
も …
そのコは …
ずっとその町にいるハズなのに?
私が実家に往ったりした時も
幼なじみの他の人とは遇えても?
そのコだけ …
ずっと逢えないでいるから …
そのコの実家だって …
そんなに遠くないのに …
ゼンゼン 街なかでも
偶然にも? 逢えないでいるし …
「 … だってゼンゼン だもん … 」
… だって!
私 … 実家に還る道で遇ったㇼ …
した …
中学時代の仲間の他のコからも …
そんな人たちのなつかし話にも …
当時 … 学級委員とか …
生徒会とか …
あんなに目立ってたのに?
そのコの話1mmも …
出てこなくて …
なんかそれも …
不思議だったから …
… カチャカチャカチャ
… カチャカチャ … カチャ
「 … あん時ちゃんと?
私 … 話しとけば良かった?
… え? アパート?
こ? の? 一階?
ここ?に?住んでんの?… 」
PCに向かってしばらく手を動かして
そのコの名前だけで追っていっても …
そのコのいま住んでいるところまで
判ってしまって …
私 それくらい …
なんか心配で …
それなのに …
裕福な家のそのコが …
古びたアパートに住んでるのが
意外 … で …
だって…
そのコの実家は大きくて …
そのコは 長男だから …
その実家の豪邸に住んでいるのかと …
勝手に私思ってて …
だから … 驚いて …
…カチャ!
「 … ぁ そうか … 」
でもそれ … そのコ … ラシク …
て …
―
「 … わ! オレンジ?
え?ローストビーフも!
お弁当に入ってるんだ …
今日? 普通の日なのに?
凄いじゃん … 」
「 … うん 」
―
そのコは地毛が …
明るい茶色で …
瞳の色はグレーで …
女?の私よりも!
ゼンゼン肌も白くて …
同じスポーツの部活なのに …
だから外で泥まみれになる練習も
一緒にしてるのに 汚れても …
それ … ずっと外なのに?
日焼けは無くて? 肌は白くて …
そんでそれにいつも!
キレイなユニフォーム着てるし …
私の … なんて …
そんなにいつもキレイじゃないのに …
だから … そういうトコ …
お弁当が … 豪華なのも …
いつもユニフォームがキレイなのも …
そのコのママが美しい
海外から来たヒトなのも …
私なんかとゼンゼン違ってて …
同じ部活なのに …
同級生なのに …
―
「 … やっぱ
お金持ちなんだ … 」
「・・・・」
―
そんくらい …
そのコの家は地元の大きな建設会社で …
そのコのママは モデルさんみたいな!
凄く美しいヒトで …
でも …
そのコのママはそのコの母親の …
妹さんで …
そのコの弟くんはそのママの子で …
で … その弟くんは
そのコとずっと年が離れてる
まだ小さな子で …
それでもそのコは …
その弟くんを …
―
「 … すっごい!
かわいぃんだ … 」
「 … へぇ ~ 」
―
って … そのコはいつも凄く!
その弟くんをかわいがってて …
だから仲が良くて …
だから …
そん時は …
そのコは幸せそうだったのに …
… カチャカチャカチャ
… カチャカチャ … カチャ
でも … 中学って …
たった3年で …
あっという間に卒業で …
だから …
そのコも私も高校生になったけど …
私はそのコとは違う高校に入って …
だから … 離れてしまった けど …
だからたった3年間じゃ?
あっという間で …
そん時 …
ずっと言えなかった … けど …
私 … 好きだった そのコ …
… カチャカチャカチャ
… カチャカチャ … カチャ
そのコ … 頭も凄く良くて …
だから高校だって偏差値の高い
凄い進学校に入ったのに …
でも …
2年でヤメタって …
… カチャカチャカチャ
… カチャカチャ … カチャ
だから …
私が大学生の頃 …
そん時は … なぜか … 遇えて …
まぁ偶然 … だけど …
だって…
そのコはその町にずっといるから …
その地元の町の …
だから偶然 だけど …
川近くのカフェで見かけた時 …
もう?… なつかしくて …
つい! 私 … 中に入って …
一緒に腰かけて少し話したけど …
―
「 … おまえ … 高校さ …
卒業したの? 凄いじゃん … 」
… キョトン
「 … え?
… ぅ? ん … 」
―
今度は 私がそう謂われたけど …
私 そん時も すでにもう …
そのコの事想うと少し …
苦しくて …
ぇ … どうして?
あんなにお金持ちでも ? って …
哀しくて …
だって … それにそのコの方が …
ゼンゼン!
私よりも頭が良いハズなのに …
だって … だからきっと …
ソレだって …
そのコが悪いんじゃなくて …
そのコの … が …
… が … かなって …
この前 …
そのコの実家の会社継いだの …
弟くんだから … って …
なんの話からだか ? …
私 … 私の母親からは聞いてるし …
だから …
そん時も …
でもまだ …
それはそうなってなかったけど …
だけど そん時だって …
そのコひとりの問題じゃないの …
私 … なんとなく解ったから …
なんか … せつなくて …
だからそのコにそう謂われた時 …
胸が 凄く … しめつけられて …
何も言えなくなったけど …
… カチャカチャカチャ
… カチャカチャ … カチャ
それから …
10年くらい経って現 …
そんなの聴いてたし …
私が実家に還った時とかに …
当時の同級生だった他の人とは …
たまに … でも!逢えても ?…
その人だけは …
いまもこの町にいるハズなのに?
ゼンゼン遇えないから …
ふと気になって …
だから指動かしてみたら …
… カチャカチャカチャ
… カチャカチャ … カチャ
その人 … やっぱこの町に …
でも …
その人の実家じゃく て …
アパートに住んでて …
その人の大きな実家も 会社も
まだあるのに?… その人は …
そこ … じゃなくて? …
… カチャカチャカチャ
… カチャカチャ … カチャ
「 … どうして … 」
だって!その人は …
とても優しいコで … 穏やかで …
だから!
誰にでも優しくて … リーダーで …
それに!
頭も良くて … 美しい容姿で …
私 … 中学の頃から
ずっと好きな で …
なのに私 …
やっぱさ …
ゼンゼン遇えないから気になって …
でも それよりも …
今 … その人 …
そこに住んでるのなら …
あん時 …
あんなこと謂ったのは …
あん時には もう …
… だったの?かな って …
なら … もしも …
そのコが大人になるまで …
その家庭環境じゃなかったら …
だって!あんなに優秀だったら …
今はそのコが … に… なれてて?
って …
… カチャカチャカチャ
… カチャカチャ … カチャ
なんだか私 …
また … せつなくなって …
なんだか …
人生?…
人の成長過程? の 道筋? って …
ほんと … 自分の努力だけで …
それって … どうにか …
切り開いていけるもの?
かなって …
… カチャ!
「 … 家族 …
か … 」
でも さ …
そんな決めつけるの …
良くないしさ …
まだ … 判らないよね …
逢えてないから
お互い話せてないし …
そう … それにまだ …
ここで人生?終わりじゃないから
これからだって … まだまだ …
ぁ … 私だって変わっていくし?
だからそうだよ!
だから!
きっと 彼なら! …
きっとこの何年か?先に は …
ゼンゼン 今とも違ってて !! …
もっと! 変わってってる !!
ハズ!なの …
きっとそう !! だから!
ぅん … そうだね …
そうじゃん? そのセイかも …
今は遇わないの!
それに私 …
こんな心配なの …
あん時 … ちゃんと?
そのコの話聴いてあげられなかった?
私の気持ちだって … 話せなかった?
からかも … だけど …
だから!でも …
きっとそうだから …
だから … それ まで …
何年か後?街なかで?偶然?逢えるの?
…カチャ
「 … 君と逢えないのは
そうだよね?」
… なら?
だね …
今はまだ善いじゃんね逢わなくても …
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