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はじめに
この物語は江戸と大阪と長崎を、行ったり来たりしていた、若きお役人様の物語。
モデルは長崎奉行、松山直義。若き日の名を惣十郎。
有能で体力絶倫、30代から長崎奉行所と銅座を取り仕切り、当時の平均年齢を超す60歳で蝦夷地調査隊をみずから率いた剛の者。田沼意次と松平定信の失脚という二大政変にも動じず、70代半ばで長崎奉行に昇進。
しかし若い頃は妻と子を江戸に置いて、大阪と長崎に単身赴任ばかり…これじゃあ妻との仲が、こじれないわけないッ…という妄想から、この物語は始まる…
ーーー
当時の江戸~大阪間の所要時間:半月
当時の江戸~長崎間の所要時間:1ヶ月~1ヶ月半
当時の勘定方役人の赴任期間:およそ1年
惣十郎の長崎赴任回数:11回(歴代役人ダントツ1位)
惣十郎の長崎赴任期間:13年間(歴代ダントツ1位)
惣十郎の長崎への総移動時間:約3年間(歴代ダントツ1位)
大阪への赴任期間、移動時間・・・あまりに長くて算定不能。
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