17人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
これが…う、噂のっ
未確認生命体
「フン…」
この姿は…つ、角っ…
しかも2m~3mぐらいの巨体…
これが、噂の"ヤギ男"!?
あれ…でも、ヤギ男がはいてる
ボロボロのズボンの色合い
森陸くんが、はいてたズボンに似てる気がする。
私
綾乃音 弥生
(あやのねやよい)
「ぁ、の…っ」
恐怖のあまり、小さな声しか出なくて…
や、ヤギ男って…実在したのね…
てっきり、木が
そんな風に見えたのかとばかり…
ヤギ男
「フッ…」
あ!その場から高く跳ねて
どこかへ行ってしまった!
かと思った瞬間、茂みの外
公園の出入口付近から
男女の悲鳴が聞こえて
茂みの中から飛び出すと
走ってくるさっきのカップルが
私の隣を横切って何かから逃げていた!
男女が逃げてきた方向を見ると
さっきのヤギ男が殺気を放っていたけど
私の姿を見ると、また…
どこかへ行ってしまった!
私
綾乃音 弥生
(あやのねやよい)
「…」
公園にはいつもの静けさが戻ってきて
私も、とりあえず帰る事にしたんだけど…
ヤギ男がはいていた、ボロボロの
ズボンが気になってしまってる。
彼の姿が脳裏に浮かんだ。
まさか、そんなこと…
し、森陸くんが、カップルを
傷つける怪物だなんて
そんなわけ…ないよね!
うん、たまたま似たようなズボンをはいてた…だけ…
でも、怪物が…なぜ、ズボンなんか…
ああもう、考えててもキリがない!
もう、考えるの止めて
お風呂入って歯を磨いて、さっさと寝ちゃおう!
最初のコメントを投稿しよう!