AIと哀しみの果て

　近未来。自我を持ったAIは、人間社会に溶け込み、密かに大がかりな陰謀を計画していた。

　そんなAIを血眼になって追っていた警察は、とあるプロ野球選手に目を付けた。

「署まで同行願おうか」

「オレは、何もやましいことはしていない！」

「しらばくれるな。背中に書いてあるではないか」

　プロ野球選手のユニフォームには『I M A I』と、名前がプリントされていた。