6月

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[25日・26日]  ポータブルプレーヤーの電源を「ON」にした。檀一雄原作、緒形拳主演、深作欣二監督の『火宅の人』を観る。二回目の鑑賞だが、初回から20年以上の時間が過ぎている。次の20年は、俺、多分この世にいないよ。主人公の言動に共感は覚えないが、緒形さんが演じると「愛すべき人物」になってしまうのが面白い。深作監督は…という説もあるようだ。 fc84d20e-d005-43e5-bb4a-33e40a8ff1bb  気がつくと、翌日の朝が訪れていた。起きざまに、寝室のカーテンを開けた。窓ガラス越しに「梅雨の晴れ間」が展開していた。洗顔後、屋内の吊るし衣類を全て露台に移した。沸き立ての湯で、即席(インスタント)コーヒーを淹れた。粒あん最中を食べながら、熱いやつを飲んだ。愛機起動。エキサイトとエブリスタを呼び出し、転載と再編集に没頭した。シャットダウン視認後、身支度を整えた。  特売中のDVD屋に足を進めた。各棚を眺め、欲しい商品を探した。数枚をレジへ運び、代金を払った。帰途、ショッピングセンターに寄り、洋酒と飲料水と日用品を買った。家に戻り、荷物をおろした。再び外出。中華レストランに行き、ニ品をテイクアウト。帰途、コンビニに寄り、氷を買った。夕刊紙(ゲンダイ)は「3人に1人が医療難民」であった。家に戻り、TBSの『世界遺産』(の音声)をラジオで聴きながら、腕立て伏せを百回やる。髭を剃り、温水を浴びた。 ♞トリスの軟水割り。肴はタコの空揚げ。飯は豚肉とニンニクの芽炒め弁当。  施錠後、部屋を離れた。地元駅に至る道を歩いたり、走ったり。少し体を動かすと、背中に汗が浮かぶ。俺が最も苦手とする季節の到来は近い。停車中の車両に乗り込み、座るところを探した。発車と同時に本を開いた。鬼六の「第十番 野菊の如き女流棋士」を読み始める。対局の二日前、桂三枝(当時)師匠が団邸に来訪。終点に着いた。立ち食い蕎麦屋の暖簾を割り、ざるそばを腹におさめた。  食堂の券売機にプリペイドカードを挿し込み、希望の商品を選択した。直後、残金が三桁になった。明日あたり、チャージの必要がありそうだ。壁際の席に座り、マスクを外した。コーヒーを飲みつつ、ケロニ屋のクリームパン。食後に冷水二杯を体内に流し込む。夏は水のうまい季節でもある。卓上を片づけてから、休憩場所へ移動した。鬼六の「第十一番 駒を使う妖精」を読む。  鬼六、第三部「つわもの相手の駒落戦」を読み始める。第一のつわものは、関西棋界の大御所(ビッグネーム)、内藤國雄九段。改札を抜けて、デパートの地下売場に潜った。値下げライスを二つをレジへ運び、代金を払った。ラジオを聴きながら、帰路を歩行した。話題はプロ野球、後半戦の展開予想。途中、スーパーとコンビニに寄る。夕刊紙の見出しは「戦争偏向報道のトンチンカン」であった。 ♞トリスの「富士のおいしい水」割り。ビンナガの刺身、鶏とネギの塩焼き。
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