さるとび

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さるとび

さるとびさん お願いしたいことがあるーと 華子さんに言われた。 ん?なに? わたし、数学を勉強しててね、異次元方程式、、これは数学を研究してる人なら誰でも知ってることなんだけど、と持論というのか、論文めいたことを延々と、 話し出した。 華ちゃん、おなか空いてない? 話し聞いてくれない!の?さるとびさん? 聞く聞く、ラーメン?カレー? カレーだね、華ちゃん?は そう、作ってくれるの?さるとび さんも、カレー好きだね? 言ってなかった?昔の恋人が、カレーじょうずで、 それから カレーか、ラーメンを食べる その人、ラーメンも好きだったの? 逆、よ、好きじゃなかった。 一目 見て 似てるんだけど、華ちゃん と、ユミちゃんと、、、、 華子 盤面の笑みを浮かべて 当たり前だよ、私、娘だもの笑 なんと、そんな、ユミちゃん、子供 いなかったよ? さるとびさん、そう? 交通事故で亡くなった、僕の目前で 亡くなった。 違うよ、意識不明で病院に、搬送さ れて、緊急出産で、私 生まれたの、 妊娠してた?えっ、華ちゃん、僕の 娘なの?今まで、どうしてたの、もう 20 えー、24 年前のことだよ、今まで どうしてたの? 急に、パパにして、ごめんね、パパと 時空が違うとこにいたの、そこで、こ こよ、パパと、ずっと一緒だったの。 で、勉強して、パパの、この時空に戻って来たんだ。 何言ってるのかわからない。 前の時空でも 学校は、あって大学まで いた。卒業式の日、大学の校門を出たら パパの時空へ来た。突然、そんなこと、 びっくりするんで、不動産屋さんに頼んで、パパの猿飛 荘に、来たんだ。 さっぱり、わからないけど、華ちゃん 嘘を言う必要もないし、ユミちゃん、そっくりだし、でもな 急に、娘が出来て、驚いてるけど、ユミちゃんが現れてるような、気がしてきた。 わからないこと、いっぱいだけど、そんなことは、どうでもいい、楽しくなって来た。
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