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そして、私達は、無事にお付き合いを始めた。
当然、同じ部署の皆んなもあの日、私が告白されたことを知っているので、茶化されながら応援していただいている。
しかし、ハヤトだけは、「本当は、ミサから付き合ってください! って言ったのにね〜」と意地悪を言う。
「そうだけど、先に言ったのはハヤトでしょう?」
「そうだっけ?」と私の髪を弄りながら揶揄う。
「えっ、そうだよ」
「そうだったね、ごめん」と甘いキスをする。
あ〜幸せだ。
──2年後
突然、ハヤトに海外赴任の話が舞い込んだ。
「え?」
「アメリカ! 何年になるか分からない」
「そんな……」
「美沙! 結婚しよう」
「え!」
「結婚して一緒に来て欲しい。離れ離れはイヤだよ」
「私だって……」
「じゃあ?」
「はい。不束者ですがよろしくお願いします」
今、2人はアメリカに住んでいる。
まさか、公園デビューからの幼馴染と再会し、結婚するとは思わなかったけれど、これは、私たちの運命だったのだと思う。
毎日とても幸せだ!
「ハヤトと出会えて良かった」
「ミサと出会えて良かった」
「ダディ!」
「ふふ、呼ばれてるよ」
「続きは、後でね」
─fin─
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