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諒はすでに白刃の突きを繰り出していた。
それも飛ばした鞘と全く同じ軌道に被せた。
中段に構えなおした椿はすでに反応して、龍紋の切先に合わせて骨喰の刃を立てて受けの準備を完成させていた。
まさに刃が交わる瞬間、邪魔していた骨喰を中心に龍紋は弧を描くように軌道を左に変化させた。
龍紋の刃は椿の首めがけて内側に向いている。
その刹那の瞬間、2人は顔を正面で眼を合わせていた。
2人とも瞳孔が大きく開き、2人とも口元が自然に微笑っていた。
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