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すると、大輝が「今日、俺もマンションに行って良いの?」と聞いた。
「当たり前だろ! 行くじゃなくて帰るの何言ってんだよ」
「ふふ。ね〜結局どうなってるの? 2人は……」
「「どうって?」」
「ハハッ。ハモってるし……」
「「ハハッ」」
「結婚しないの?」と大輝に聞かれた。
「あ〜そのことなんだけど……」と斗真は、
大輝が聞いてくれたことで、話し易くなったようだ。
「お母さんと結婚したいと思ってる!」
「うん、でしょうね」と大輝は笑っている。
「良いかなあ?」
「良いよ、良いに決まってる」と笑っている。
なんとも簡単な返事だ。
「良いの?」と私が聞くと、
「どうして? 俺は学費のこともあるし、田中の姓のままの方が良いでしょう?」
驚いた! どこで調べたのだろう。ネット検索か?
「そのことは、まだちょっと……」と私が言うと、
「大輝が俺の籍に入って、上条大輝になってくれるなら、俺はもちろん大歓迎だよ」
「うわ〜上条大輝か〜カッケ〜な。いや、でも斗真さん! 俺は、このままで良いよ。名前変わるのは面倒だし……」
「そっか……そうだよな。分かった〜!」と斗真
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