重要機器の極秘事項

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(KGBの情報は正しく、重要機器が日本に送られたのは霊界サミットに出品し、日本での完成を目指す為であり、各国の亡霊議員は世界の危機を救う計画を決議する。)  和也は拓郎から視線を外してアルミケースを床に置き、ダイヤルキーを慎重に回して六桁のキー番号を合わせ、時限装置を解除して自分の役割を果たし、仲間が無事に戻る事を願う。 「拓郎。霊界ゾーンは暗黒の海だよ」 「わかっている」  拓郎は左の手の平を背後に向けて福子を制し、空間の亀裂の手前でヴィクトルに霊波動を打ち込み、黒服の損傷を広げて霊界ゾーンでの自爆を狙う。  霊界ゾーンの入口付近ではドミニカがヴィクトルを手招くが、ヴィクトルは態と遅れて日本の工作員を暗黒の渦に誘い込む。 「Come on」 「Don't come again」(もう来るな)  ヴィクトルと拓郎の思惑が交錯して至近距離で顔を突き合わせ、拓郎がノーモーションで左手の掌底(しょうてい)をヴィクトルの下腹部に打ち込み、霊波動が股間部の黒虫を粉砕してヴィクトルの肉体にも衝撃を与えるが、ヴィクトルは両手で拓郎の左腕を掴んだまま霊界ゾーンへ侵入し、ドミニカに続いてワープをスタートさせるが、空間の亀裂が閉じる寸前に福子が拓郎の体を抱え込んで救出するのが見えた。
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