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狐かな、と思った。でも、キタキツネにしては大きい。しっかりと見て驚いた。
エゾシカだった。
まさか、こんな街中で見かけるとは思わなかった。
意外すぎる場所での遭遇に驚いたけど、鹿は斜面を登って見えなくなっていった。
残念だけど、神秘的な雰囲気はゼロ。
あの時の出会いは本当に奇跡だったと改めて思いながら、私は青に変わった信号に従ってアクセルを静かに踏み始めていた。
おわり
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