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「あ」
朝、家の前。
偶然会ったのは、幼馴染の秋田 篤史(アキタアツシ)。
私、安藤 歩美(アンドウアユミ)の家と今出てきた篤史の家は目の前。
うちとうちのお隣、目の前の篤史の家含める3軒。
合わせて5軒が建売で同じような家が並んでいて。
「おぅ」
私と篤史は、1ヶ月違いで篤史の方が先に産まれた同い年。
妊娠中にこの家を購入したうちの両親と篤史の家の両親は仲良し。
だから、私たちは当たり前に一緒に成長。
一緒にここからバスに乗って幼稚園に通って。
小学校ももちろん一緒だし、中学校も一緒。
高校では別々になる予定だったのに。
篤史の方が私よりずっと頭が良かったから。
第一志望落ちた篤史が私の決まっていた高校に行くことになって。
まさかの高校も同じ。
そして、高校を卒業。
篤史は大学に進学して、私は就職。
ようやくやっと別々になった。
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