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「私は今のあんたが、自分らしく生きてるとは思えへん。自分でどう思うんや。そんだけストレス抱えとったら、とても自分らしいとは思わんやろ」
もちろんだ、という思いで頷くと、及川は優しく微笑んだ。
「自分らしく生きてれば、その自分に相応しい幸せは来るもんや。逆を言えば、今が不幸や思うてても、その不幸が今の自分らしいってことになる。けど、不幸に胡坐をかいて苦しんでても辛いだけやろ。自分らしさを高める。これが特効薬やと私は思う。そしたら、高めた自分に相応しい幸せはきっと来る。必要なんは努力⋯と言いたいとこやけど、それもまた難しいしな」
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