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「お気をつけてお帰りください。シャットダウンを設定しました」  予感めいたものを心の裡に押し込んで、俺はドアを開けた。まだディスプレイは煌々と明かりを湛えていた。  出た所で、俺は後頭部に激しい痛みを感じ膝をついた。何かで殴打されたのが分かった。初めて感じる嫌な感触だった。血が流れているのが分かった。四肢に力が入らない。ジューンに電話を。川瀬が待っている。そう思い立ち上がろうとした所で、視界の隅にナイフの切っ先のぎらつく光が見えた。  祝賀会には行けそうに無かった。(終)
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