1/18
22人が本棚に入れています
本棚に追加
/91ページ

あなたは私を愛しているの? 私はあなたを愛しているの? 隣で眠る夫の横顔を見つめる夜がくるたびに、浅野(あさの)桃華(ももか)はいつも考える。 彼女は幸福なはずだった。 安定した暮らしに愛する息子を彼に貰い、形のない幸せを与えられたはず…… それでも桃華は毎夜憂鬱だった。 「それでも私たちは……愛していないのだろうか?」 桃華は呟いた もちろん眠っている旦那はその声を聞いていない。
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!