そうだ! 天国へ行こう

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そうだ! 天国へ行こう

 お盆の飾りつけをして、迎え火を炊く。  煙にのって、きっとおじいちゃん、おばあちゃんが来てくれる。 「優空が生まれた時にね、優空に会いたくて週末になると朝早くからおじいちゃんおばあちゃんが、おもちゃや絵本をたくさん持ってやって来るのよ。まだ字も読めない内から。あなたの事が可愛くてたまらなかったのよね、初孫だったから」  母の話しに思わず笑う。  せっかちなおじいちゃんとおばあちゃんらしいな。  きっと今年も待ちきれなくて、早く来ちゃったんだろうな。  先日の祖父母を思い出して、温かな気持ちになる。 「そうだ、来年お母さんも天国へ行こう!」  母が笑い出す。 「ちょっと優空、縁起でもないこと言わないでよ。お父さんたちが、私たちを天国に連れてくワケが無いでしょ」  違うんだよ、お母さん。  死んじゃうワケじゃない、楽しい天国なんだってば。      私は来年も、夏休みに予定するぞ。 「そうだ!天国へ行こう」
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