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生まれたときから人は、見えない糸で結ばれた『運命の人』がいるんですって。
『え、そんな夢みたいなことを信じてるの?』
信じてるよ! 悪い!?
あなたは、いっつも大人ぶってなんでも否定するけど、昔からの言い伝えよ。
頭から馬鹿にしちゃいけないわ。
バチがあたるんだから。
『ん? だから、そんなことも迷信だ』
もーっ!! なんてこと言うのよ。
考えてもみなさいよ。
なんで水と油みたいな、正反対の私たちが出会ったと思ってるの?
文系の私と、理数系のあなた。
ロマンチストな私と、現実主義のあなた
甘いもの好きの私と、辛党なあなた。
酒に強い私と、下戸のあなた。
どこに接点があったと思うのよ。
これはまさに運命よぉ!
『は? 俺の魅力だろう?』
グーパーンチ★
うっ、うぬぼれるんじゃないわよ///
先に、声をかけてきたのはあなたの方じゃない。
『だって、お前のスカートのファスナーが開いていたから……』
それは、絶対口外しないって約束したじゃない(><)
もうやっぱり、運命の糸なんてなし!!
ツーン
『冗談? 珈琲屋でチョコパフェおごっから機嫌なおせって?』
食べ物でなんかつられると思ったら……
大当たりよ!
さ、行こ行こ♪
『君との運命の糸は無色で見えないけれど、
あるとしたら、『赤』だと思うよ』
★ごちそうさまでした★
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