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「ふっ。ゆーのくせに、生意気
目、瞑るとか、どこで覚えて来たわけ?」
くちびるが離れたあと。
そう言って、
──────パチンッと私のおでこを弾く浮羽くん。
「...............ぅ、ま、漫画」
そう呟くと。
「漫画に、先越されたんだ、僕、」
なんだか、寂しそうな浮羽くんの顔。
「ぅ、やっ、違くて............んっ、」
弁解しようとしたら、
再び、一瞬塞がれたくちびる。
「ん。知ってる。からかっただけ〜」
そう言ってベーッと舌を出す浮羽くん。
浮羽くんは、いつもマイペースで、
女の子みたいにふわふわしてる。
「ぅ、浮羽くんって、からかってるのに、
雰囲気がふわふわだから、嫌な気しないっ、」
「うん。それはゆーだからね。
ゆーと一緒だから、僕はふわふわしちゃうの」
浮羽くんはそう言って笑ってたけど。
だけど、本当は私に、
──────甘い恋を教えてくれる王子様♡
fin.
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