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ふわふわな彼と甘い恋。
「...............うぅ、」
もうすぐ終わってしまう夏休み。
私、古川佑望那(ふるかわゆみな)は。
今だに終わっていない、〝敵〟がいる。
そんな私の目の前。
「なに、唸ってるわけ?」
ボーッと私を見つめる瞳。
それは、私の幼なじみで、同じ高2の男の子。
名前は、天竜浮羽(てんりゅうふうわ)くん。
浮羽くんは、ふわふわした印象で、
どちらかと言うと、〝女の子〟みたいな印象。
見た目からは、なにも出来なさそうなのに。
課題はサクッと終わらせてしまうほど器用。
対して私は不器用で..................
課題終わっていないから。
「ぅ、それは、〝敵〟と戦ってるのっ‼︎」
そう告げれば..................
「それって、コレ?」
浮羽くんに、指さされる、
私の部屋のテーブルに積まれた、課題の山。
私の、
終わらない敵は、──────魔の課題。
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