素直になれない僕だけど

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「いったあ……」  ころんじゃった。  おきあがってあしをみる。  うわ、ひざからちがでてる。 「けんちゃん。だいじょうぶ?」 「へ、へいきだよ……」  ぼくはたちあがろうとした。 「あ、いてて……」 「やっぱりいたいの? ちょっとまってて。おくすりばこもってくるから!」  そういって、ゆっちゃんはいえのなかにはいった。  すこししてから、おくすりばこをもったゆっちゃんがでてきた。 「……んしょ、んしょ、はい、これでだいじょうぶ!」  ゆっちゃんが、ぼくのひざにおくすりをぬってくれた。  ばんそうこうもはってくれた。 「うわあ、すごーい。ありがとー、ゆっちゃん!」 「えへへ、どういたしまして。さ、いこ」  ゆっちゃんがわらって、ぼくのてをひっぱって、たたせてくれた。  ゆっちゃんがわらうと、ぼくもうれしい。
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