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「あ、そういえば、細田が来るのなら、安穂ちゃんにも声かければよかったね」
「誰、安穂って?」
と訊き返してくる細田にあやめは言う。
「小学校高学年のとき、細田が好きだった子じゃん」
「そうだっけ?
俺、好きだったの、お前じゃない?」
「帰れ」
と村正は細田に言ったが、細田は即行、
「あ、もう結婚するんで、僕」
とあっさり言った。
「そうか、残れ」
村正はそう言ったが、星子は、じゃあ、帰れ、という顔をしていた。
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