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水谷結瑠(みずたにゆいる)くんと言うみたい。
手の温もりからも、
優しそうな印象があったけど。
名前も凄く優しそうで...............
「水谷さん、素敵な名前ですね」
素直に褒めると。
「結瑠って呼んでよ、
俺も天織ちゃんって呼ぶから」
ぎっ、ギョエ!?と目が、
飛び出してしまいそうなことを提案された。
「ぇ、えと、じゃあ、結瑠くん、で、」
そう呟いた瞬間。
「............んっ、」
目の前に広がっていたハズの海は、
一瞬で、視界いっぱいの結瑠くんへと変わった。
それは、ほんの一瞬のことだったけど。
「吊り橋効果、つーの、これ?
俺、天織ちゃんに〝恋〟したわっ、」
くちびるが離れたあとの至近距離で、
頬を赤らめながら言う結瑠くん。
「ゎ、私も、〝恋〟しましたっ、」
初めて会った、
男の子にするとは思ってなかったけど。
この先、結瑠くんと、
運命共同体の人生を歩んで行くと思った。
fin.
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