刃流祭

13/20
486人が本棚に入れています
本棚に追加
/250ページ
「おい、おい、またサボりか?」 屋上にやって来たのは、貴島世那(きじま せな)。 「刃流祭の打ち合わせをしてるんだ」 「今年から俺と岳も参加する。紅蓮華と千本桜だろ?」 「いや、唱もだ」 「なんだそれ?」 「分からねぇなら、煌蓮総本部に戻って来い。琴との合同練習をするからな」 「あぁ。岳と一緒に戻る」 貴島世那(きじま せな)は、煌大とやり取りした後、『たまには授業に出ろよ』と言い残し、屋上から去って行った。 中等部の教師として刃流学園で働いている貴島世那(きじま せな)。 屋上に来たのは教師としてではなく、頼れる兄貴として様子を見に来たのだと煌大は思った。 同時に、今年の櫓は予想している櫓よりも大きくなるな。とも思った。
/250ページ

最初のコメントを投稿しよう!