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「大きな私物の移動は大変だから、ある程度の荷物移動にとどめるけどな。その代わり明け渡す以上は舞衣子のスペースへは勝手に入ったりしない。それでいいか?」
「あ、助かります」
とりあえずちゃんとしておいてやらないと、出て行かれても困るしな。
一緒に暮らしていたら、いろいろチャンスはあるはずだ!
どんどん仕掛けていこう。舞衣子に俺を好きになってもらうんだ!
どんなルールにするのかと聞かれたので、適当に思いつくことをルール化した。
「ルールはシンプル。まず、お互い必要以上に干渉するのはやめよう。どちらかに好きな人ができたら同居は即解消で、ここで知った秘密は厳守・同居のことは誰にも言わない。これでどうだ?」
「いいと思います」
「普段通りでいいよ。舞衣子の弱み握っていることには変わりないけど」
「よわっ…! ちょっと! 意地悪すぎない?」
「俺の汚された操と、傷ついた心はもう元には戻らないんだけど」
せっかく告白したのに覚えていないのもシャクだし。
「ご、ごめんってば!! 謝ってるじゃない!」
「謝る人間の態度か、それ」
「うっ…それは……」
「俺の気が済むまで奉仕してもらうからな」
「は…はい……」
こうして舞衣子との同居生活が始まることになった。
秘密の同居とか言ったものだから俺の中で興奮が収まらない。早いとこなんとかしないと、理性との攻防戦が大変だと思った。
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