MITSUKI

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 普段は静かなスマホが、半年ぶりに鳴った。  真っ暗な闇の中、水槽の灯りがただ一つの灯だった。その中に光るスマホ画面を見て、布団の中から伸ばし手で握り、通話ボタンを押す。 「久しぶりだな。依頼だ。ターゲットと詳細をそのスマホに送った」 「わかったわ」  通話を切り、布団の中から起き出したその体は細くしなやか肢体の上に、柔らかなキャミソールが動くたびにゆらゆらと揺れる。  水槽の青く光る明かりの中、ゆらゆらと揺れるクラゲがゆっくりと静かに水の中を漂っていた。
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