8/8
9人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
「まあでも、びっくりしたよ。 昨日いきなり家政婦雇ったっていうから どこで見つけた? って聞いたら、街で拾った、って(笑)」 昴は出来上がったチャーハンを皿に盛り付けた。 「間違ってはないですね。拾われた身」 春太の表現に、花はクスッと笑った。 「それで、春太言ってたんだよ。 べっぴんさんだって。花さんのこと」 「え!?」 花は手を止め昴を見た。 そんな時奥の方から昴を呼ぶ貴一の声がして、 昴は行ってしまった。 残された花は、やり場の無い気持ちでいっぱいだった。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!