助けてくれたあの人

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スイーツ城に少女が入って来た。 彼女からすれば周りのメイド、執事達が大きく見えた。 カモ・ミール、当時は7歳の少女だった。 「か、カモ…ミールです、よろしくお願いします…」 幼いので辿々しい口調でボソボソと紹介するミール。 小さくて幼い少女を冷ややかな目で見るメイドや執事達。 (私が幼いから軽蔑しているんだわ…あぁ穴があったら入りたい!) ミールは滅茶苦茶不安になった。 「ちょっとちょっと!」 そこで一人の青年が皆に注意した。 「歳なんて関係ないよ!ここに入ったらみんな立派な仲間さ!この子はまだ幼いけど頑張ればきっと大事な戦力になる。仲良くしようよ!」 と。 ミールはその青年から温かさと情熱を貰った気がした。 「この人…素敵過ぎる!きっと私の星の王子様…!」 ミールの幼心に光が灯された。 そう、その執事はこの物語の軸となる青年ケンノエである。 ミールとケンノエはどのように運命を共にし、どのような結末を迎えるのか?
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