復讐~或る一人の少年の生きる理由(Ⅰ・Ⅱ)

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「僕たちはただふざけていただけなんだよ」 「そんなに恨まれるような酷い事はしてないと思うんだけど」 みんなは口々にそう言った 「君の思い過ごし、被害妄想だよ」と 「でもそんなふうに感じてたなら ごめんね」と 一言謝る事もせずに 「なんで俺達が殺されなきゃならないんだよ」 「そうよ、おかしいんじゃない」と 僕がされている事を傍観して 面白そうに笑っていた奴等も 教師も 全く悪びれもせずにそう言った そうなんだ みんながそう言うなら きっと僕の勘違いなんだね ごめんね もう”僕は” 君達を殺そうなんて馬鹿な事 二度と考えないよ そうだね きっと僕の逆恨みなんだね 僕は何も反省しない君達と違って 自分の愚かさを反省するよ 君達みたいに虫ケラにも劣る連中に 自分の手で罰を与えようなんて もう二度と考えないよ 僕はね 此処を出たら海外に留学しようと思うんだ 僕はまだ誰も殺してないし 傷付けてさえいない きっと直に此処を出られるだろう 警察に通報して 未然に僕の愚行を阻止してくれた両親に 本当に感謝してるよ だってそのお陰で 僕は君達の真の醜さを 両親の無責任を 知る事が出来たんだから 僕は更生するよ 更生しない君達のような人間に罰を与える為に 国際的なテロ組織に留学して 献身しようと思うんだ 大丈夫 だって僕は『爆弾製造機』だから 君達が僕に命令したように これを持って自爆しろだなんて 命令される事も無い 僕がわざわざ手を下さなくても 僕の作った爆弾を持った使者が 世界のあちこちで自爆してくれるよ 楽しみだな きっといつか君達の住む街にも その使者が現れるよ 君達はそれが 自分達がした事への報いだなんて これっぽっちも思わないんだろうけど また「理不尽だ」って 「何も悪い事なんかしてないのに」って そう言うんだろうけど でも僕は忘れない 君達が僕を「馬鹿」と罵った事を 靴や持ち物を奪ったり焼却炉に投げ捨てた事を 背後から砂利を浴びせかけた事を 僕に「服を脱げ」と命令した事を みんながそれを笑って見ていた事を そしてお父さん あなたがその股間の物を僕に舐めさせた事を 僕の中にそれを 無理矢理ねじ込んできた事を それをお母さんが黙殺していた事を 決して忘れない 自分達の罪は一切認めずに 僕を悪者にした君達を ねぇ 君達が僕と同じ事をされても それは「そんなに大した事じゃない」のかな? 僕と君達とでは そんなにも物の感じ方が違っているのかな? せめて一言謝ってくれてたら この気持ちも少しは鎮まってくれたかもしれないのに もう僕は 忘れたくても忘れられないんだよ 君達の無責任を ふてぶてしさを 忘れられない 一生ね (2021年12月14日作の詩) 「復讐~或る一人の少年の生きる理由」の本人目線の詩。 ”自己流じゃなくちゃんとした爆弾作れるならテロ組織に就職(?)出来るんじゃ?”と思って書いたもの。化学の専門知識があるなら、それ以外の物も色々作れそうだし。 実際にどういう苛めを受けていたのかはTVでも詳しくやってなかったし途中から観たので、苛めの内容等は私の実体験に基づく創作。 最近、「みんなから無視された」とか「嫌な事されたと感じた」くらいで自殺したり相手を殺したりする子供が多いけど、それくらいで自殺したり殺したりしてたら、お互いに命が幾つあっても足りないと思うけど。 今の子供って、甘やかされ過ぎ(が圧倒的に多いと思うけど)か虐待されてるか、極端な気が。 <無断転載・複写等禁止>
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