第20章 君が好きになる男

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これなら眠りは恐ろしくない。 わたしは深く安堵して、一方頭の隅でどうやったらこの人に自分を女性として意識させられるだろう?って難題をとりあえずペンディングしつつ。 今夜はもう安らかな睡眠は到底無理そうだ、とついさっき考えてた記憶もすっかり遠くなり。彼の温かい手を感じつつ、ほんの少し頬が緩むのを自覚しながらぼんやりと。安心して自意識から手を離し、そのまますうっと静かな眠りの底へと沈んでいったのだった…。 《第11話に続く》
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