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そして........................
瞬く間に、ステージ上から降りて来た鷹斗。
鷹斗は、いま私の目の前にいる。
まるで、マボロシを見ているようで。
息が出来なくなりそうになっていると.........
「きょーか、結婚しよ」
昔と変わらない砕けたようによぶ呼び方。
「...............っ、ぅ、たか、と、」
久しぶりに、呼んだ名前は、
しっかりと、涙と共に出て来て。
呼んだ気がしなかったけど...............
〈これが、俺の〝でっかい夢〟です。
突然のことで、驚いた方もいると思いますが、
これからも、応援よろしくお願いします〉
鷹斗は会場に向けて、そう言うと。
──────そのまま、私にキスを落とした。
3年前、私は別れを告げたけど。
鷹斗が言ってた、
〝でっかい夢〟は、3年経ってしまったけど。
大きなドームの会場で、
聖なる夜、でっかい夢が叶った奇跡。
fin.
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