第四話

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第四話

この数日間、生きているという感覚がなかった。 名前を呼べばすぐそこに― 振り向くちろが、いない。 その信じ難い事実が、私の心に穴を空けた。 決して埋まることのない、深く黒い傷。 なぜ人は、生き物は、この世から消えるのだろう。 ちろはどこに行ってしまったの? お父さんと同じ世界? それとも―
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